第3章 02
ー綱吉sideー
リ「ここからアイツに殺気を飛ばすからな、よく見てろお前ら」
リボーンはそう言うとフェンス越しに名無しさんを見た
綱「さ…殺気!?何言ってんだよリボーン!!!そんな物騒なモノ飛ばすな!!」
転校初日に訳の解らない理由で殺気を飛ばされるなんて…と言うか殺気を飛ばすってどういうコトだよ!?
リ「大丈夫だ!もし、あの女が何の変哲もないただの一般人なら俺の殺気なんて感じないはずだぞ?そういうモンだ」
リボーンの言葉にそう言う事ならと渋々納得したけど、と言うか言いくるめられたんだけど
獄「いや、リボーンさん!時間の無駄です!!今後のボンゴレについて話合った方が…」
獄寺君は納得いかない顔でまたボンゴレの話に持って行こうとしていた
リ「うるせーぞ 黙って見てろ!」
リボーンはそう言ってレオンを銃に変えて握った
「「「!!!!」」」
俺たち3人は声も出ないくらい驚いた
それは名無しさんがいきなり振り向いた…確かにソレもあったし
コッチを見る顔がすごく怖かったって言うのもあった
でも、
山「なんか…痛え……」
そう山本が呟いた通り、空気がビリビリしたから
リ「あいつ…すげえな…」
獄「…チッ」
リボーンは少しだけ笑っていた様な気がするけど、俺としてはそれどころじゃない
綱「やっぱ名無しさんこええええ!!!」
フェンスに捕まって抜けそうな腰を保つのがやっとだ
山「ん!?アレは…」
獄「雲雀の野郎じゃねえか!?」
獄寺君と山本が教えてくれるまで名無しさんに近付く雲雀さんに気付かないレベルだった俺
獄「あーあ いくらあの女がちょーーっとばっかし、しかもまぐれでリボーンさんの殺気に気付けたからって…ありゃ授業サボったとかで雲雀に咬み殺されるぞ」
獄寺君の言う通りだ…転校早々雲雀さんに目をつけられたらと思うと名無しさんが不憫で仕方ない…
綱「リボーン…どうにかならないかな???」
リボーンに問いかけている間にも雲雀さんは名無しさんにトンファーを向けている
俺たちのいる屋上まで緊張に包まれた
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