第3章 02
-さんSIDE-
フニフニ
ミャー
フニフニフニ
ミャー
くぅぅう!!!
やっぱり愛玩動物たまんない
この愛らしさ
このつぶらな瞳
この毛並み
恭弥にお願いしたら飼ってもらえるかな…?
「うわぁっ!」
???
あ 屋上に誰かいる?
ったく…ガキがサボりやがって
まぁこうやってバカガキが増えようが私には関係ねぇケド
あぁ…フニフニしてキモチー…
-ゾクッ
殺気!?
私はいつでも動ける体勢になると 先程まで気にしていなかった屋上を睨んだ
あの3人…いや…
この殺気は1人か…
アイツ等は今朝のガキ共
でもおかしい…さっきまでは何も感じなかったのに
!?
……アレ?
………何かちっちゃくて黒いのいますけど
アイツ…
銃を握ってやがる
チミッ子がその気なら…
そう思って私は腰に手をまわし カーディガンの下に隠した銃を握った
あのチミッ子…何者だ?
そんな事を考えながらいつでも抜ける状態で睨み合う
いつの間にか 仔猫はこの空気に驚いたのか逃げてしまっている
「こんな所で何をやってるの?」
屋上に意識を集中させていたところで、不意に声をかけられた
その瞬間こちらに向けられていた殺気は消える
『別に…いや ごめん、サボり』
声の主へ向き直ると不機嫌そうな顔で恭弥がトンファーを構えていた
雲「転入早々サボりなんて君、いい度胸してるね 咬み殺すよ…」
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