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【リボーン】空 へ【トリップ】

第3章 02





普通ならば生徒は四限目の授業中のはずの時間



さんは誰も来なさそうな体育館裏で一人 煙草に火をつけた





『…んっとにダリぃ』




ふぅ と肺の奥まで吸い込んだ煙を吐き出す


何回かソレを繰り返すとグシャッと携帯灰皿に煙草を詰め込んだ




そしてヒンヤリとした壁に体を預けると空を見上げる




校舎ごしに見える空は真っ青で、穏やかな気候がさんのイライラした心を少しだけ穏やかにしてくれた


















ミャー




何も考えたくなくて目を閉じるさんの耳に聞こえたのはネコの鳴き声




『お?』



さんは瞼を持ち上げるとフと足元を見た




ミャーミャー



真っ黒な子ネコが気持ち良さそうにさんの足に擦り寄ってきたのだ



『ふふっ

一緒に昼寝でもすっか?』



優しく微笑みそう言うと 黒ネコはさんの腹部に飛び込んできた





そしてさんの頬をペロリと舐める



『ハハッ…やめなさいやめなさい』



そんな黒ネコをさんは一度抱き上げ見つめると 幸せそうに抱きしめた




『黒ネコ…BLACK CAT……か

アニキ…』




そして、空を見てさんは悲しげな表情をした




『今度餌でも持って来てやる!

だから 話相手になれよなっ?ネコっ』



そしてさんはそのまま呟いた













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