第3章 02
さんは雲雀の顔をキラキラとした瞳で見ながら『私も秩序やりてぇ』などと騒いでいる
雲雀はそんなさんを見ていると当たり前の様に言った言葉が少し恥ずかしくなり目を離す
「そ…そろそろ職員室に行きなよ
担任が待ってるはずだよ
君の学年は2年にしておいたから」
だが雲雀の言葉に、さんは首を傾げ
『なぁ?職員室の場所とかわかんねぇし、と言うか学校ってイマイチわかんねぇんだけど…』
さんの言葉に一瞬面倒くさそうにため息を吐いた雲雀だったが、席を立つとさんの荷物を持ち付いて来る様に促した
廊下に出ると、校舎の外は登校する生徒達で賑わっていた
『なぁ…恭弥?けっこう人多いな
私あんま馴れ合いは好きな方じゃねぇんだけど…』
廊下の窓から見える風景を眺めながらさんは少しため息を吐いた
『まっ でも学校なんて初めてだからさんちゃんちょっとだけワクワク』
だがすぐに笑顔に戻ると雲雀と廊下の角を曲がった
?「コラー!!待てって!!ランボ!!」
ラ「捕まえてみろ!!ダメツナぁ!!」
?「このアホ牛っ!!十代目の手を煩わせんじゃねぇ!!」
?「朝から追いかけっこなんて元気なのなっ」
?「うわぁぁあ!!前見ろランボ!!危ないっ!!」
二人が曲がる時に聞こえてきた騒がしい声にさんは疑問符を浮かべる
-ドンッ
『イ゛ッ!!
スネ打っ…マジ…スネ…反則っ!!』
それもつかの間、スネに何かがぶつかり、急所を打ち付けた衝撃でさんはうずくまった
ラ「このランボさんの道を塞ぐとは何事だぁ!!バカ者めぇっ!!」
軽く自分の自己紹介を含みながら悶えるさんに悪態をつく モジャモジャ もといランボ
『あぁ…?ンだ?ボケナス?』
-ゴゴゴゴゴっ
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