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【リボーン】空 へ【トリップ】

第2章 01





「お前欲張りだな…」



ルナは乾いた笑いを漏らしながら言ってみろと先を促す



『1つは、簡単なモンで良いから頭に浮かんだ武器が出る能力

便利だろ?

銃やら刀がパッと出てくりゃ持ち運びしなくて良いから楽じゃねぇか


で、あと1つは…


他人や動物…自分を治す力…
つまり治癒能力ってダメか?』



さんはこの2つの能力を提案した



するとクスっと鼻を鳴らしルナはスッと、さんの頭に触れた

と思うとさんの頭に温かい感覚が染み渡る




『い…今のは!?』




その感覚が消えたかと思うとルナに優しく頭を小突かれた




「昔からお前は欲張りで面倒くさがり…」


ルナの呟きにさんは『えっ…』と短く躊躇う




「武器を出す能力…今ので身についたぞ」



戸惑うさんを余所にルナは話を進めた…






「治癒刀…やはりお前等は愛すべき人間だ…


でもな…この能力は身体や脳に伝達する時に負荷がかかる…

…質問がありゃ今のうちにしろ」




さんは、先程からのルナの言葉に疑問符を浮かべながら聞く


『(昔…?お前等…?)本当はお前は何…者…?』


しかしさんは触れてはいけない気がして語尾を濁す


「秘密だ……」



『そっか…なぁ、また会えるか?』



さんは更に質問をする



「あぁ…お前は必ず俺を呼ぶ…そして俺はいつでもお前が呼べば現れる」



その質問にルナは意味深な答えを残した



だがさんはソレについて深く考えようとせず

『これラストな、アンタ割とイケメンじゃねぇか!なんで最初は見えなかったンだろうな!!』

とおちゃらけて見せた




ニカッと笑うさんを見て、ルナは微笑み返す




「お前が俺を受け入れたからだ…

お前は、容姿も頭脳も身体能力も人の何倍も優れてる…

それだけじゃない…隠してるが誰よりも美しく純粋な心の持ち主だ

俺は知ってる…」


ルナが一瞬悲しげに微笑んで見えた




「おっと…長話し過ぎたな!!
もぅ時間だ


まぁ、安心しろ!!


出来るだけ痛くねぇよーにしてやる!」





いたずらにそう言ったルナはさんの胸元に人差し指を突き付けた







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