第2章 01
『ボンゴレ…リング…?
アサリ?ネーミングセンス皆無じゃねえか!!』
「あっ!やっぱりそう思うよな!?俺も最初聞いた時は爆笑したぜ!!
まぁとにかく、このリングと保持者はお前しかいない
だからお前はココに在る」
笑いながらも話を進めるルナ
その突拍子も無い話について行く気のないさん
はたから見たらなんとシュールな風景だろう(とは言えこの場には2人しかいないので誰も見てはいないのだが)
「はい、先生話進めますよ!
お前が少々の事じゃ死なない様に好きな能力をやるが、何が良い?」
更にルナは進めた
『はい!先生!
その…ボンゴレリングの保持者ってのは断れねぇんですか?』
さんは勝手に話を進められるのが気に入らず問う
「ヤダヨ 他探スノメンドイ」
『ですよねーーーーあ~何でかなぁ…私
無性にお前を殺したい』
その後、再びさんの蹴りがルナにめり込んだのは言うまでもないだろう
「お前…蹴るのはやめろ!!」
再び蹴られたルナは顔を上げつぶやく
『なぁ…ルナ
確かに、前の世界はどうしようもなくくだらなくて…大嫌いでさ…
でも私は新しい世界で…何も知らない世界で…何の想いもない世界で…どうやって生きれば良いんだ?』
さんは苦笑いのルナを余所に質問する
そんなさんの真面目な質問に一瞬、ためらったルナ
「すまん…
お前に未来を教えるわけにはいかねえんだ…」
そう言われたさんはルナの秘密主義に少し慣れてきたのか、それ以上しつこく聞くこともなく、そう…とだけ返した
「で、どんな能力が欲しい?」
ルナはタイミングを見て仕切り直しだと自分の膝をポンと叩きながら聞く
『確かになぁ、、ガキが見知らぬ女の寝込みをトンファーで襲う世界だもんなぁ……外は世紀末なんだろうなぁ…
…っつっても…一応死なねぇ自信はあんだけど…』
さんも気を取り直すと腕を組んで頭をひねる
『決めた…!!
その能力…私に2つくれ』
さんはパッと、何かをひらめくとルナにVサインを向けた