第2章 01
『あんたってさぁ…変な奴
嫌いじゃねえけど』
さんは笑った
それを見てルナは少し悲しげに笑うと…その瞬間
さんの頭と体に焼ける様な感覚が広がる
『っつ…;;う…ぁぁぁぁああ!!』
「一度しか言わないから今言う事をよく覚えておけ
`絆揃う時 癒しの念を夜の空へ 貝の想いは海を渡り虹から天使が舞い降りる すれば願いも届くだろう´
必ずこの意味を理解する時が来る」
苦痛に悲鳴を上げるさんに話すルナの声音は何処か悲しげだ
「お前は…闇を知りすぎた
光に満ちていた心が侵される程…
でもな……微かでも良い…
光を守れ 闇に喰われるな
お前は…
` ´じゃない」
頭の中に大量の何かを一気に流し込まれ、苦痛に耐えながらさんはかすかに聞こえるルナの声に意識を保っていた
『…!!
…うっ…ぁあ……
ぁ……く
…ぁ……っ……りが…』
瞬間、かろうじて耐えていた倍の量の何かが流れてきた
『ッ…ぁぁぁぁあああ!!』
さんは耐えれずに意識を飛ばしその場から消える
ルナは今までさんのいた場所まで行くと、足元にそっと触れた
ソコは涙で濡れている
「我ら三人 生まれた日は違えども 願わくば同じ日 同じ時に死せん事を
…か
なんて純粋で美しく、愚かなんだ…
その覚悟…夜空のアルコバレーノ…ルナが見届ける
そして、おれが叶えてやる
同年 同月 同日に…同じ死を…
我が生命をもって…
だが、出来る事ならアイツの様に居場所を…
…いや、あいつの意思次第か
足掻いてみろ さん
試練を越えてそして時がくれば
その時きゃその時の願いを聞き届けてやる
なーーんつって、カッコつけても誰も見てねえか…
なぁ?ーーー、」
.