第2章 01
さんは自虐的に笑うとソファーにもたれ掛かり天井をあおった
「ふーん…
まぁ良いや…君が何者かは少し気になるけどすぐに知る必要はないしね」
腕を組み、雲雀はさんを見据える
『でも…まぁ、てめぇが私を不振だと感じた時は切り捨てれば良い…』
さんは困った様に笑うと雲雀を見ずに言った
「まぁ、君の過去はおいおい聞くとして君には僕の学校に通ってもらうよ」
雲雀は今後のさんの動向についての話に切り替える
『おいっ!!ちょっと待てよ!!』
さんは驚いた顔で雲雀を見ると制止の声をかける
『学校って……はぁ?』
さんは顔を青ざめさせて聞くと雲雀を見る
「中学校だよ…君には僕と並盛の風紀を正してもらう
それが僕の条件…君にしてもらう事だよ…」
雲雀の言葉にポカンと口を開けて無反応なさんを見てため息を吐きながら続ける
「君…何でもするって言ったじゃない…
戦うのが嫌って言うんなら君には僕の学校で秩序を守る手伝いをしてもらうって言ってるんだよ」
雲雀は先程本気で戦う事を断ったさんに新たな条件を突き付けた
『はぁ…言ったけどさ確かに言ったけど……マジかよ…あーーーー、クッソ!!!
オーライ…交渉成立だ!!』
さんは諦めたように言うと雲雀の前に右手を差し出した
「…………?」
雲雀はソレを見て疑問符を浮かべる
『あ く し ゅ
よろしくな…恭弥』
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