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【リボーン】空 へ【トリップ】

第2章 01








『………』ブツブツ



「………」イライラ




とりあえずTシャツだけを着たさんはベットにうなだれ、混乱からか何かぶつぶつと呟いている



それを見ている少年は当然、意味が解らずイラつきを見せているわけで




『だぁぁぁああっ!!』




「!!!!?」ビクッ




急に奇声を発したさんを見た少年は、これまた当然、怪訝な顔をした




『コイツぁ夢?それともドッキリ?はたまた笑えもしない新手のイジメか?

まだ夢の中にいるってんならそろそろ起きるから!グッドモーニングー!朝ですよ!!』




いくら適応力があるさんでも、あり得ない状況にキャパオーバーなのだろう
発狂寸前だ




「はぁ…



ねぇ、君…少しは落ち着きなよ…」



少年の言葉に、さんはやっと顔を上げ



『っつーかさ…


少年は誰?なんなの?迷子なの?』





話をふりだしに戻した






「君さ…相手に名前を聞く時は自分から名乗るのが礼儀とか思わないの?」




やれやれという顔をされるのに少しイラついたさんだが



『ハローハローマイネイムイズ名無しさん

これで満足?』



と、ふて腐れた顔で答える





「そ…」



しかし少年はそれだけ言うと自己紹介もせずに踵を反し部屋を出た



取り残されたさんはポカンと部屋の扉が閉まるのを見ていたが、少年の行動に怒りを覚え追いかけ部屋を出た






『おい…クソガキ…
からかうのも良い加減…に…』




怒りの言葉は何処へやら




室を出たさんの視界には、住み慣れ、使い慣れた部屋はなく


見知らぬ部屋が広がっている



『何がどうなって…』



さんは自分の置かれている状況が更に解らなくなり、呆然と立ち尽くした




『ねぇ…少年?どゆこと?


説明してくれない?』



最早、さんは考えることをやめ、ソファに腰を下ろしている俺様な少年の言葉を待った










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