第2章 01
『ッ…;;』
突然の少年の行動に多少驚いたさんだが、一度背を向けた相手に得に警戒もせずに少年を見た
「僕の言った事ちゃんと聞こえてた?
服 着 な よ って言ったんだけど?それとも、このまま…
別の遊びをしてもいいんだけど?」ニヤ
先程の初々しい反応は何処へやら、少年は余裕の笑みを浮かべながらクイッとさんの顎をトンファーで持ち上げた
『はぁ…最近のガキは進んでんだな;;』
思わぬ少年の言動にさんはため息を吐く
ヒュッ
『なっ…!!』
だが、聞こえてるよ言わんばかりにさんの顔ギリギリをトンファーが掠めた
「早くしてくれる?
僕はあんまり気が長い方じゃないんだ」
俺様的な物言いにイラつくが、さんはとりあえず少年をどかす
「フンッ…解れば良いんだよ」
その言いように、面白くない表情のさんだが さすがに服を着る気になったのか、少年に背を向けた
少年はそんな彼女を確認すると、女子の着替えを見るわけには…と一旦部屋の外へ出ようと扉の方へ振り返る
…が
『なっ…!!なんじゃこりゃぁぁあ!!!!!!』
突然響いた可愛いげのないさんの悲鳴に、少年は足を止めた
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