第2章 01
少年はさんに一瞬目線を送るとクルリとベッドへ体を回転させた
その意図の掴めぬ行動に はて? 考えるさん
「服……なよ////」ボソッ
『あー?』
フワッ
ガバッ
『なっ!!』
少年の声が聞き取れず、首をかしげるさんを襲ったのは、今まで寝ていたベッドのシーツ
視界を遮られたさんは怯んでしまう…
『うそ…(ヤバい!!殺られる)クッ…』
そして来るであろう痛みに備えるべく身構えた
「ねぇ…
何してるの?早く服着なよ」
だが、待っていた痛みはこず、ため息混じりの少年の声だけが部屋に響いく
『へっ?』
さんはモゾモゾとシーツを手繰り寄せると顔を出す
少年を見ると、さんを見ないようにしているのか振り向こうとしない
さんは殺し屋だと思っていた少年の思いもよらぬ初々しい反応に疑問を抱く
『なぁ…少年?
私を殺す意思はねえと思っていいのか?』
さんは気を使って後ろを向いているであろう少年に下着姿のまま問い掛けた
「………チッ…」
その気遣いを無視された少年は舌打ちをすると
グイッ
ドサッ
さんをベッドに放ると、組み敷く様な体勢でトンファーを首元に近付けた
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