第2章 01
私が子供?
もしかして笑いどころか?
おふざけか?
やるならもっとマシな悪戯をしろよ…
私の見た目が子供だなんぞ誰が思うか
『あははなにそれおもしろーい』
仕返しとばかりに小馬鹿にした態度で言葉を返す
にしても…このガキ
ドコから入りやがったんだ?
それより、私が気配に気付けなかった?
有り得ねぇ
とにかく、今はこの状況をどうするか…だ…
殺すか?
…いや…でもこんなガキを?
忙しなくグルグル回る思考に、混乱し始めた時
ビュッ!!
ガキィン!!
トンファーが振り下ろされた
『ッ!!!ぶねぇ!!てめぇ…殺し屋か…
ンなモンで私を殺る気か?』
一瞬の隙をついて仕込みトンファーを抜いた少年に、少し驚く
だけど私だって伊達にこんな日常を送ってない
こんなガキの一瞬の変化に対応出来なくてどうする…
私はガキのトンファーを銃で受け止めた
そして、布団から抜け出すと背後に回って
『動くな』チャキッ
後頭部に銃口を突き付けた
「ワォ
君、素晴らし…………」
このガキ…イッちゃってんのか?
こんな状況で素晴らしいなんて言葉が出るわけねぇし、動くなって言ってんのに普通振り向くか?
調子が狂う…
「…………ねぇ…///」
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