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【リボーン】空 へ【トリップ】

第2章 01








「……ぇ……ね…」




ん…




……眠ィ





んだよ…やっぱ今のは…夢か…







「ねぇ…君 起きな…咬み殺…よ…」




……んーー?






………誰か…呼んで…








スゥ-

『あ…れっ?…あに…き…?』



これも夢か?




夢でもいい



なんでもいいんだ…





うっすらとぼやける視界の先には懐かしい影






黒いサラサラの髪




切れ長の鋭い瞳




への字に下がった唇




白い透き通る様な肌




懐かしくて、求めていた姿を目の前に、浮かびはじめた涙で視界が更に霞んだ



『…………ッあ……うそ…


おかえ…』





会いたかった…

ずっと……会いたかった




言いながら私は右手だけを出してその顔に触れようと手を伸ばした














だが



「君…誰だい?」パシッ





夢見心地もつかの間…


ぼんやりと懐かしい影を眺めていた私は無理矢理現実に引き戻された






パチンと払われた手に驚いて、思考を無理に覚醒させる




そして、反射にも近い動きだったと思う…枕元の銃を声の主に突き付けた




「君、不法侵入者??

枕元のソレはタバコと灰皿だね


未成年の喫煙は法律で禁止されてるのは知っているかい?


それに…」






目の前で銃を突き付けられてるにも関わらず、鋭い目付きで次々に言葉を並べられる



言われている意味が寝起きの頭では理解出来ず





『ドコから入った?』


質問で返した







「今質問してるのは僕だよ…僕の言葉を遮らないでくれる?」




返ってきた言葉は質問とはまったく噛み合っていない


明らかに不機嫌そうな顔に私はイラつきを隠せなかった




『殺されてぇのか…ガキ!!大人の質問には素直に答えな…』





動揺してるのは事実…
自分のテリトリーに進入されたんだ……

下手をすれば殺される…









「ワォ…
躾のなってない人だね


フンッ

僕もナメられたもんだ…



・・・
子供に子供扱いされるなんて…」












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