第9章 檜佐木 番外編
千歳:砕丞!
やめなさい、その態度!
檜佐木:いや、いいよ
千歳:修兵さん、でも…
檜佐木:嫌われても仕方ないだろ?
砕丞から姉さんを取ろうってんだから…(苦笑)
砕丞:そう言うのも気に入らねえ!
千歳:砕丞!
砕丞:俺は絶対許さねえ…
千歳:どうして…
砕丞:だってそうだろ!?
あん時姉ちゃんどれだけ苦しんだんだよ!
浮竹隊長にもすっげー相談して…
あんなに…あんなに泣いて…
千歳:砕丞…
檜佐木:……
檜佐木が深々と頭を下げる
檜佐木:本当にすまなかった…
千歳:修兵さん!?
砕丞:そ、そんな事されても
あんたの事は許さねえから…
あの時姉ちゃんの事…
檜佐木:俺が全て悪い…
それは重々承知だ…
千歳を傷つけてお前を苦しめた…
だからすぐにとは言わない
でも俺達の事を少しづつ
認めてくれないだろうか…?
千歳:修兵さん…
檜佐木:ちゃんと全ての人に祝福されて
祝言をあげさせてやりたい…
砕丞:そんな事言ったって
俺はあんたを許さねえ!!
そう言って砕丞は皆の元へ戻っていく
千歳:砕丞!!いい加減に…!!
檜佐木:いいんだ、
走り去る砕丞を止めようとした千歳を
檜佐木が引き留める
千歳:修兵さん…
檜佐木:これも分かってたさ…(苦笑)
千歳を迎えに行く時に
こんな風に人から恨まれるのも
覚悟の上で行ったんだ…
だからこそちゃんと認めてもらって
お前を迎えたい…(ニコ)
千歳:ごめんなさい…
檜佐木:これからちょこちょこ
砕丞に会いにくるよ
千歳:ありがとう…(ニコ)
それから檜佐木と千歳は
仕事の合間をぬって
砕丞に会いに行った
だが砕丞の態度はかたくなで
一筋縄ではいかなかった…
千歳:やっぱりすぐには
いかないですね…
檜佐木:仕方ないだろうな…(苦笑)
千歳:そう言えば今度の訓練教官
参加するんですか?
檜佐木:あぁ…お前の所は吉良でもくるのか?
千歳:いえ、その日ちょうど
イヅルがいなくて…
でもせっかくだし私が参加しようかと(笑)
檜佐木:隊長が行くことないだろ?
別に強制じゃないし…
千歳:でも参加してみたいんです(ニコ)
檜佐木:じゃあ頑張れよ、先生(笑)
千歳:はい(ニコ)