第5章 過去からの想い
ぽつり、ぽつり、と話始める千歳…
千歳:ちょうど私が副隊長に任命される少し前…脩平さんに縁談の話が出た事あるの知ってる…?
松本:そう言えば一度脩平にそんな話があったわね…確か貴族の…
千歳:(コクン)
阿散井:まさかお前…
力なく笑う千歳…
千歳:バカだよね…私が勝手に諦めちゃったんだよね…
松本:でも脩平はその話断ってたわよね?
千歳:はい…その真相は分かりません…本当は断れない話だったはずなので…私がいたら縁談は進まない…足枷になる…彼の将来の為には…って…
ルキア:それで…お前は…本当に大バカ者だな…
千歳:ごめん…こんなのが隊長で申し訳ない…(苦笑)
松本:それとこれとは関係ないでしょ。千歳の実力で隊長になったんだから…心は関係ないわよ…
千歳:でも私だけの問題じゃなかったって事ですよね…脩平さんも冬獅郎も苦しめた…私は誰とも一緒になる資格なんてありません…
松本:千歳…あなたまさか…
千歳:冬獅郎からの話…断ろうと思います…(苦笑)
ルキア:まさか…
千歳:うん。この前申し込まれた…
ルキア:千歳…もう一度話をすべきではないか?
千歳:ルキア…
阿散井:そうだな…あんま無理するなよ。
千歳:恋次…ありがとう…