第1章 ~テイルズシリーズ~
部屋に入ると、そこにはベットで横になっているスズがいた。
やはり寝ていたか…
シャルを置くと、ベットに近づく。
顔をのぞきこむと頬が涙で濡れていた。
「すまない、スズ…」
僕は、そう言うとスズの頬にキスをした。
「……ん」
するとくすぐったかったのか寝返りをうち、反対側の方を向いてしまった。
僕は、少し残念だったが着替えようとそっとベットから離れた。
しかし、
「うおっ!?」
いきなり腕を引っ張られそのままベットのなかに引きずりこまれた。
「リオン…」
「スズ…」
目を開けるとそこには、まだ眠たそうなスズがいた。
「スズ、これはどういうことだ?」
僕は、なぜこんなことをしたのか分からなかった。
普段の彼女は、自分からあまり行動をしない。
「だって、リオンいつも遅いから寂しかったんだもん…」
スズはそう言うと、恥ずかしそうに顔を赤くし俯いた。
「だからといってこれは…」
「……だめ?」
っ!
「い、いや別にダメではないが…」
「じゃあ、いいでしょ?」
そう言うと、スズは僕の背中に腕を回し抱きついてきた。
「!?」
「リオン…」
「っ!」
「へ!?」
僕は抑えられなくなり、スズの上に覆い被さった。
「リオン?」
「お前が…いけないんだからな…」
「リ…ん!」
スズがぼくの名前を呼ぶ前に、僕はスズの唇をふさいだ。
「ん…んあ…!ふぁ…あん…」
「……ん」
さすがに苦しそうだったため、僕はスズの唇を解放した。
「…はあ…はあ」
「スズ…」
「ひゃ!?」
首を舌で舐めると、スズはビクッと反応した。
相変わらず、いい反応だな…
「あ…リオン…だ、だめ…」
「ん?嫌だったらここでやめるが?」
「……うっ、リオンの意地悪」
「なんとでも言え…」
「ひゃ…あん…!」
まあ、嫌だとしてもやめないけどな。
僕は、そう思いながら今度からはこいつを寂しくさせないと心に誓った。
「…好きだ、スズ」
「…私も」
END