第1章 ~テイルズシリーズ~
2. なんだかんだ言って…
「最低!スパーダ何かもう知らない!」
「ああ、そうかよ!勝手にしろ!」
スズは、俺の言葉を聞くと部屋を飛び出して行った。
また、喧嘩してしまった…
俺とスズは、何かあるとすぐに喧嘩をしてしまう。
「本当は、喧嘩なんかしたくないんだけどな…」
俺の本音を言うと、喧嘩なんかしたくない。
しかし、いざ顔をあわせるとどうすればいいのか分からなくなり喧嘩してしまうのだ。
「あー、もうわかんね~!」
俺は、そのままソファーに座りいつの間にか寝てしまった。
「……んあ?」
やべ、いつの間に寝てたんだ俺。
起き上がると自分の体から毛布が落ちた。
「ん?これって…」
「あ、起きたんだ…」
「!?」
突然聞こえた声に驚きながらそっちを向くと、そこにはスズがいた。
「お前…」
「しょうがないじゃん、家ここなんだもん…」
「そうだよな…」
「……あのさ、さっきはごめんね。だから…」
ちゅっ
「!?」
「これで許して?」
スズは、俺の唇に触れるだけのキスをすると顔を赤くしてそう言いベットに行こうとした。
「……待てよ!」
「きゃ!?」
俺は、急いでスズの腕をつかみソファーに押し倒した。
「ス、スパーダ?」
「…足りねえよ」
「へ?……ん!」
俺は、そのままスズの唇に食らいつき息もできないくらいのキスをした。