第1章 ~テイルズシリーズ~
1. 僕の大切な人
「よし、これで終わりだな」
『お疲れさまです、坊っちゃん!』
「シャル、今何時だ?」
『えーと、もうすぐ10時くらいです』
「何!?まずいな、早く帰るぞ!」
『はい!坊っちゃん♪』
シャルの言葉を聞くと僕は、急いで家に帰った。
任務に夢中になりすぎて時間のことを忘れてた。
アイツ、多分今頃寝てるよな…
それか拗ねているかのどちらかか…
まあ、どちらにしても早く帰ろう。
僕は、帰る途中アイツのことを考えながら歩いていた。
「ただいま」
やはり、寝ているか。
家につくと、とても静かでおそらく全員寝ているのだろう。
しかし、
「?」
なぜか僕の部屋だけ明かりがついていた。
僕の部屋に勝手にはいれるのは…
『坊っちゃん、顔にやけてますよ?』
「う、うるさいシャル!別ににやけてなどいない!」
全く相変わらずシャルには、分かってしまうのだな…
僕は、にやけている顔を隠して部屋に向かった。