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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く


「あ、ああ…そうだね…解決、したのかな?」

まだ翔ちゃんがしっかりと治ったわけじゃないけど…
でも、これはもう解決と言ってもいいだろうな。

「植源さんのお陰だよ」
「な、何を言ってるんですかい…」
「愛や恋の悩みじゃなかったけどね」
「え?」
「いや…でも一緒なのかなぁ…?」
「はい?」
「あ、いやなんでもない」

ずずずとふたりでお茶を啜った。

「…そろそろいいかな…」
「え?」
「坊っちゃん、庭に戻りましょう」

植源さんと一緒に庭に戻ったら…

「わあ…」

庭の中央にある楠のベンチの横に植えた若木。
この前まで元気なかったけど、植源さんが追肥してくれたおかげで元気になってた。

その若木に、デコレーションがしてあって。
色とりどりのリボンでぐるっと若木に飾り付けがしてあって。

「これ、クリスマスツリー?」
「いいえ、違いますよ…」

笑いながら、息子さんが中央に引っかかってるプレートを指さした。
小さいから文字がみえにくかったから、ちょっと近寄ってみた。

『Happy Birthday!智』

って書いてあったんだ。

「坊っちゃんの誕生日祝いだそうです」
「えっ…これ、どうしたの!?」
「皆さんからですよ」

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