第7章 柔らかな刺
5時ごろになって、和也はアトリエに入ってきた。
「智ー、ごめん。遅くなった」
「ん?いいよ。植源さんと会うの久しぶりだったろ?」
「うん。話し込んじゃった。池の周りにもうちょっとなんか植えたくなって…」
「そっか…なんかお前、庭づくりにハマったな?」
「え?そう…?」
照れくさかったのか、ちょっと赤くなった。
「こっち…おいで?」
座ってるソファの隣を指した。
「うん」
和也が座ると、胸がドキドキしてきた。
「あ、あのさ…」
「うん?」
「俺…」
どうしよ…こういうのって、わざわざ言うことじゃないよな…
ちゃんと男同士がどうやってするか、調べたなんて…
「智?」
和也が顔を覗きこんできた。
あ、だめだ…
超かわいい…
「和也…かわいい…」
「えっ…なによいきなり…」
ぼぼぼっと和也が赤くなった。
「キス…したい…」
そういうと、和也は目を閉じた。
そっと唇に触れる。
俺の唇で。
軽いキスを繰り返すと、だんだん和也の唇が濡れてくる。
そのままそっと舌を滑り込ませると、甘い吐息が出た。
やば…
もう勃った…