• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第7章 柔らかな刺


その後、親父さんと相葉ちゃんは話し込んでて。


俺は写真を親父さんに渡すと、ベンチに座ってそれを見てた。


相葉ちゃんの足元には、なんか植物がある。


今度はあれを温室で育てるのか…


ふと蔵の方をみると、車庫に向かう和也のゲレンデバーゲンの音が聞こえた。


ぶらぶらと俺は出迎えるために、車庫のほうに歩き出した。


相葉ちゃんが考えてくれた、庭の道。


歩きやすいように圧縮したゴムの素材が敷き詰めてある。


雨が降っても水たまりにならないから、とっても便利。


車庫のドアを開けたら、和也が降りてくるところだった。


「あ、ただいま」


「おかえり。めっちゃ早かったね」


「近くに来てたから」


「そっか」


和也の両手にある荷物を受け取りに近づいた。


急に和也が俺に近づいてきて、ちゅっとキスをした。


「あ…」


なんかおもいっきり照れてしまった。


和也はふふっと笑うと、もう一方の車庫のドアに鍵を差し込んで開けてる。


ここが家に直結するドア。


「あ、俺、正面に回って入るから。先に入ってて和也」


「あ、うん」


「庭に、植源さん来てるよ」


「あ、ほんと。後で行くから言っといて」


「わかった」


そう言って、軽く和也の腕を引き寄せた。


ちゅっとおかえししといた。
/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp