第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
それからは忙しく日々は過ぎていって。
なかなか時間が取れず、結局話はできないまま。
その間に、あれよあれよと年末の仕事が詰め込まれていって、俺も忙しくなってきた。
翔ちゃんも紅白の白組司会に正式に決定したりして…
いつものごとく、全く余裕のない日々だった。
いや…今年は20周年のアニバーサリーツアーだから、やることが多くて、余計に時間がない。
時間がない上に、泊まりとかもあったから家でも顔を見られない日も多かった。
コンサートのリハーサルが幕張メッセで開始される日の朝も、バラバラに集合だった。
最後に潤がやってきて、やっと控室に5人揃った。
「…なんか、揃うの久しぶり…」
「おう…」
つっても、前のレギュラー収録日から揃ってなかっただけなんだけどね。
「さー!今日はもう徹底的にやるぞ~!」
軽くミーティングを済ませると、潤が偉い張り切って控室から出ていった。
俺たちはまだ控室で待機ってことで、待ち時間に入った。
「じゃー、ストレッチでもしますかね…」
相葉ちゃんが床に敷いたヨガマットの上で、身体を温め始めた。
和也は相変わらずゲームをしてる。
翔ちゃんは、なんか資料を読んでる。
年末の仕事のかな…?