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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く


「ん。やっぱ、直接聞いてみる」
「ほう…」

相葉ちゃんはポンポンと俺の頭を撫でた。

「いいの?和」

にやっとしながら、和也の顔をみた。

「ん…いいじゃないかな。それが一番いいと思ったんでしょ?」
「うん!」
「じゃあ、頑張んなさいよ」

おいもの最後の一個を箸にぶっさして、俺に食べさせてくれた。

「頑張ってね。リーダー様」
「もお…こんな時だけリーダーっていうな」
「ぶぶ…」

和也は、来年撮影に入る映画の打ち合わせなんかで、今忙しいし。
相葉ちゃんもレギュラーの特番のロケが今忙しい。
コンサートツアー前だから、慎重にいかないといけないしね。
潤はもう言わずもがなの忙しさだから…

やっぱ、翔ちゃんにじっくり向き合えるの、俺しか居ないじゃん。

みんな無責任に俺におっかぶせたわけじゃない。
俺のこと、頼りにしてんだって思った。

「俺、鈍いから…気づけなかったけど、がんばる」
「……そうじゃないかもね……」
「え?」
「翔さん…あなたの前では、そこまで晒せなかったのかもしれない…」

ポツリと言うと、俺にちょっと悲しそうな顔を向けた。

「かず…」
「ま、だから…あんたにしかできないから、任せたよ?」

俺に任せて…もしもだめだったら、みんなでフォローしてくれる。

うん…大丈夫…

だから、やってみよう。

「…で、それが終わったら、お仕置きね?」
「は?」
「は?じゃないよ…翔さんにお仕置き、忘れないでよ?」
「いや何おまえ、鬼みたいなこといってんの…」
「は?だってそういう約束じゃん」

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