第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
「あ、今日植源さんきたよ」
「え?どうして?」
「なんかね、鉢植えちょっとヤバそうなのいたから…あと、ちっちゃい木もなんか弱ってた」
「あー…今年暑かったからねえ…」
「今頃になって影響でてんのかなあ?」
炭酸水を飲みながら、しきりと首を傾げてる。
「ま、今日は応急処置してもらって、来月からちゃんと見てくれるって言ってたよ」
「そっか。さんきゅ、おーちゃん」
「おう…」
おいもの煮たのがなかなか箸でつまめないでいると、和也がぶっさしていった。
「あ…おいも…」
口に放り込もうとしてたけど、俺の顔を見て笑いながら差し出してきた。
「はい、あーん」
「…あーん…」
「バカップルか…」
「あん?なんか言った?あいばかさん」
「なんでもないですぅ…」
相葉ちゃんはブチブチ言いながら、小上がりに座り込んだ。
「で?翔ちゃんは今日何時だっけ?」
「ああ…23時に終わる予定だから…帰ってくるのてっぺんすぎじゃない?」
「そっかあ…今日は収録詰め込まれてんだね…」
「しょうがないよ。あの人これから鬼のように忙しいんだから…」
そう…これから鬼のように忙しい。
ラグビー関連の仕事に、生放送の音楽番組に、それから…年末のアレが内定してんだよね…