第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
それから、炊飯ジャーからご飯をよそって、台所の小さなダイニングテーブルでごはんを食べ始めた。
おかずはデパ地下で買ってきたっぽいお惣菜だった。
ぐ~って俺の腹も鳴った。
「あんた…ご飯食べてないの?」
「うん…」
忘れてた…
「どうせ忘れてたんでしょ」
なんでわかるんだ…
潤はあのあと、仮眠してからまた幕張戻っていったし。
掃除の続きやってたら、相葉ちゃんが帰ってきて強引に風呂に連れて行かれたから、晩飯食いのがしてた。
「おかず、多めに頼んでおいて良かったよ」
「…さーせん…」
今はスケジュールも詰まってるし、個人の仕事が多かったから、飯はばらばらで各自ってことになってて。
もしもみんなが居る日があったら、スケジュールを見て翔ちゃんが飯当番を決めてるって感じだったから、自分の飯のこと忘れてた…
「ほんと…翔ちゃん、かあちゃんみたいだな…」
「ん?」
「いや、なんでもね…」
ささっと二階で着替えて食べてたら、相葉ちゃんが風呂から上がってきた。
ジャージを着て、頭をゴシゴシ拭きながら入ってきた。
「お、和おかえり」
「おかえり、相葉さん」
そのまま冷蔵庫から、炭酸水を取り出して飲み始めた。