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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く


「そりゃそうだけどさあ…」

それじゃ、意味なくない?
和也が言ってたのって、なにか翔ちゃんが悩んでるんだったらこっそり手を差し伸べよう、ってことじゃないの?

「まあ…カズだったら、上手くやるんだろうけどさ…」
「おん…」
「俺、直情型だし、リーダーは直感型じゃん?」
「…まあね…」
「できないもんはしょうがないじゃん?」
「いや、そうだけどさあ…」

なんか上手く言えないけど…

翔ちゃんは素直には言わない気がする。
いや、言わないな。
今までそうだったんだから。

「翔くんは、あたまでっかちなんだよ」
「あい?」
「ありもしないことで悩んで、墓穴掘るの。頭がいいから」
「ああ…」

なんか、植源さんと同じこと言ってるな…

「脳みそぐるぐるしてて、頭の容量足りなくなるまで悩むからいけないんだよ。たまには、ストレス発散すればいいのにできないから…俺たちにあんなご無体働くんだよ」
「…潤は、わかってたの…?」
「ん?」
「翔ちゃんが今、悩んでるかもって…」
「まあ…はっきりとは…つか、俺も余裕ないし。だから突っ込んで聞いてないだけで」
「ええ…?」
「冷たいと思う?」

ふっと笑って、またコーヒーを啜った。

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