第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
今度は、びくっと潤が震えた。
「あんましつけーと、お仕置きすんぞ?」
ひくーい声で、帝王がつぶやいた。
「もっ…もういいっ…」
すごい勢いで、潤はダイニングに消えていった。
どっちも……
こえぇえんだよっ
「さー。お三時にしようね」
ご機嫌で翔ちゃんは箱から出したお菓子をお皿に載せている。
相葉ちゃんと俺は、小さくなって小上がりで座ってた。
そうこうしてるうちに、コーヒーが入った。
そそくさとマグカップを並べて、コーヒーをそれぞれのカップに注ぎ入れた。
翔ちゃんはお菓子のお皿の載ったトレイをリビングに運んでいった。
「はーい!お三時だよー。ニノ、ゲームストップな」
翔ちゃんのご機嫌な声が聞こえてくる。
「えー…もうちょっと…」
マグカップをトレイに載せてリビングに運ぶと、ぶーたれた和也の声が聞こえた。
「…ニノ…いい加減に」
翔ちゃんが、また低い声を出した。
「片付けしやっせ」
「…わぁったよ…」
群馬弁…?なんだろうか…
今度、VSの収録でチーム北関東が来るからって、翔ちゃんはえらいドヤ顔で群馬弁練習してたからなあ。
楽屋でまで群馬弁で喋ってたんだもん…