第29章 特別編 天は大野のケツよりも青く
「えーっとお…潤のお気に入りは、ニカラグア…だっけ」
この家には5人の人がいるから、それぞれお気に入りのお茶やなんやを用意してある。
キッチンに置いてある戸棚を開けると、コーヒー豆の入ってるキャニスターを取り出した。
俺とか和也は飲めりゃインスタントでもいいけどさ。
相葉ちゃんは健康志向で、どっちかってとお茶葉派。
翔ちゃんと潤は、そりゃもう香りのいいコーヒーが好きなんだよね。
ペーパーフィルターをコーヒーメーカーにセットして、キャニスターを開ける。
ふんわりと、コーヒーのいい香りが漂ってくる。
計量スプーンで3杯掬って、ペーパーフィルターに入れる。
あとはスイッチを入れて、待つだけ。
小上がりに座って待っていると、ぐつぐつと湯になる音が聞こえて、やがてコーヒーのいい匂いが漂ってくる。
5人分だから、結構時間がかかる。
そう…今日は、5人全員居るんだよね。
翔ちゃんは午前中仕事があったけど、あとのメンバーは今日は奇跡的にオフ…
こんなクソ忙しい時期によく休み取れたよね。
つか、昨日チーフマネの機嫌悪かったけど…無理やりってことないよね…?
ね…?翔ちゃん…