第28章 特別短編 ぼくたちスイーツ部
「ね…ベッド、行こ…?」
「んー…?」
そう言ってるのに、相葉ちゃんの動きは止まらない。
「雅紀…?」
「ここで…欲しい…」
「えっ…だめだよ…なんにもないもん…」
「はちみつ…ある…」
ダイニングのテーブルに置いてある、はちみつのボトルを手に取るとにんまりとわらう。
「あまいもの、食べたかったんだよね」
「今食っただろうが…」
「むふ…」
突然、身体が宙に浮いたかと思うと、ダイニングの窓辺にあるスツールの上に座らされた。
「えっ…えっ…?」
「一回ここで…いちゃいちゃしたかったんだよねぇ…」
「ええーっ!?」
このスツールは、潤がどっかから買ってきた、すんごい高いスツールで。
ワインレッドで、ベルベットの座面が太鼓みたいな形の一点物だ。
「よ、汚しちゃうからっ…」
「大丈夫。全部飲んであげる」
「えっ…えっ…」
強引に俺に覆いかぶさるように抱きついてくると、スエットの中に手を突っ込まれた。
「…ふふ…」
「…むう…」
もう、勃っちゃった…
だって、なんか相葉ちゃんいつもと違う。
強引なのに優しくて…俺を全部包み込むみたいにゆったりしてる。
ドラマ入ってるからかな…
「こんな開放的なとこで感じてる智が見たいんだもん…」
「もお…ばか…」