第28章 特別短編 ぼくたちスイーツ部
でも一応仕事日だし…やんなきゃ、潤にどやされる…
今日の飯当番は翔ちゃんだったらしく、不格好なサンドイッチがダイニングのテーブルに置いてあった。
「いただきます」
行儀悪いけど立ったまま食ってたら、外からパラパラと音が聞こえてきた。
「ん?」
サンドイッチを持ったまま、ダイニングの窓から庭を見てみたら、あっという間に土砂降りになった。
「わわわ…すげえな…」
どっしゃんどっしゃん、冗談みたいに降ってる雨を見ながら遅い朝食を終えると、リビングで伸びた。
夏場はラグの代わりに綿入りの茣蓙を敷いてあって。
その上をゴロゴロしながら、今日一日どうしようと考えた。
「ぬおーん」
やっぱスタジオ取ってもらおうかな…今からならせっまいとこでもどっか空いてんだろ。
マネージャーに電話しようとスマホを探したが、二階の部屋に置いてきたらしい。
「めんどくせ」
まあ、こんな日もある。
天井を見上げながらどうしようと思っていたら、いつの間にか眠っていたらしい。
目を開けたら、目の前に上から覗き込む相葉ちゃんの顔があった。
「うっひゃあああっ…」
「あ、起きた」
「び、ビビった…あれ?」
今日は撮影だったはずだ。
なんで居るんだ?