第27章 特別短編 王様だーれだ?
「ねえ、翔さん…」
大惨事の後片付けをしていると、ニノがこそっと話しかけてきた。
「ん?」
振り向いたら、なんか智くんもえらい悪い顔をしている。
「なに?」
「あのさあ、俺、もうすぐ誕生日じゃん?」
「おん…」
「でさ、ちょっと提案があるんだけどぉ…」
ニヤリと笑って、智くんの顔を見てる。
「みんなで相葉さんハメない?」
「はあ?」
「最近さ、あの人調子に乗ってるのよね!」
「ええ…だって、前におしおきしたろ?」
まあ、なぜか俺もされたんだけどね。
詳しくは、前々章「たぶん、夢」を御覧いただきたい。
その後は、斉藤くんに抱きついたニノのおしおきをしたんだが…
読者の皆様には、前章「かしましボーイズ」をご確認いただきたい。
「違うのよ」
途端にニノは、嫉妬顔になった。
「あの人、智のケツ独占するの」
「はあ?」
「相当、相葉さんに智のケツ開発されてんの!」
「ま、まあ…そうだけど…」
確かに智くんの上になるのって、最近雅紀しかいない。
俺もそれは気になってた。
それで一回、智くんを潤と一緒にサンドイッチしたし…
その時は、俺が智くんを頂いたんだけどね。
詳しくは、前前前章の「俺たちのしあわせ」を御覧いただきたい(しつこい)
「ちょーしにのんな…あの天然野郎…」
ぎりりと歯を食いしばって、ニノは凶悪な顔になった。
その後ろで、智くんはなにやらニタニタしている。
はは~ん…
ニノにヤキモチ妬かせる作戦か。
雅紀、おまえ噛ませ犬させられてんぞ…