• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第6章 蝶


そのまま台所に行った。


水をコップに汲むと、一気に飲んだ。


和也の痛がる顔が辛くて…


なにもできなかった。


っていうか…入れるとこ、あそこしかねえよな…?


他の穴なんてねえよな…?


どうしてあんな痛いんだろ。


どうやったら痛くなくできるんだろ。


考えてたら、後ろに翔ちゃんが立ってた。


「智くん…そんな格好で…」


とりあえず、アトリエにあったTシャツと、作業用のハーフパンツを履いてた。


4月にはまだ寒い格好だ。


そっと翔ちゃんが羽織っていたウールのカーディガンをかけてくれた。


「ありがと…」


相葉ちゃんと違って、上手く翔ちゃんの顔を見れなかった。


「智くん…」


「なに…?」


「こっち、向いてよ?」


「いやだ…」


「…嫌いになった…?」


「別に…」


「智くんが…いけないんだよ?」


「え?」


「みんな…智くんのことが…」


語尾が消えた。


振り返ると、翔ちゃんは泣いてる。


なんで…?


「好きなんだよ…?潤も…」


「え?だって…翔ちゃん…潤と…」


「潤と俺は…智くんが好きなんだよ?雅紀だって…だから…」


「だから…?」


先を聞くのが恐ろしかった…


「3人で慰めあってた」
/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp