• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第6章 蝶


アトリエの扉を開けたら、相葉ちゃんが立ってた。


「なんだよ…」


「で?結ばれたわけ?」


「なっ…どっちだっていいだろ!?」


「…できなかったんだ…」


「なっ…なんだっていいだろ!?」


「はぁ…おもしれぇな…リーダー達…」


「面白がるなよっ…もうっ…」


「男同士ってさ、いろいろしないとできないんだよ…?」


そんなこと、さっきわかった。


和也が痛がって、できなかった。


俺も痛かったし…


ヒリヒリしてる…


「ちゃんと和也と、ふたりでどうにかするから」


”ふたりで”を強調して言ってやった。


相葉ちゃんはふふっと笑うと、俺に向かって歩いてきた。


ぎゅうっと抱きしめられた。


「にゃ…にゃめろっ…」


「なんで噛むんだよ…そこで…かわいい…」


「し、しらねーしっ!」


もがいても無駄だから、もがかなかった。


「ホラ…そんなふうだから…ダメなんだよ…あんた…」


「え…?」


「なんで、俺のこと、まだ受け入れてくれんの…?」


そう言ったら、相葉ちゃんは離れていった。


泣いてた…?





/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp