第26章 特別短編 かしましボーイズ
その後も、ここでこんなことしてたんだ!とか皆で盛り上がって、最後の方まで皆でみてた。
「あ…これ…」
最後のゲームで、斎藤くんが俺と潤以外をハグしたいといい出したシーンが流れた。
「あー…斎藤くんって変わってるよね」
「なぁんで俺たちをハグしたんだろ」
「でもおもろかったよね」
なんて、翔ちゃんと相葉ちゃんと和也は言ってるけど…
「ちょ!えっ!」
潤が身を乗り出した。
「これ、翔くん自ら行ってるじゃん!」
「あー…だって、約束だったし?そもそもダメ押ししたの潤じゃん」
「で、でも!」
画面には、得意顔の斎藤くんが映っている。
「あーほら、雅紀もニノも…な?俺だけじゃないだろ?」
ちょっと待て。
「ちょっととめて」
翔ちゃんが俺の顔を見て、急いで一時停止した。
「かぁずなりぃ」
「は?」
「おまえ、なんだこの顔」
「なによ…俺の顔がなんか?」
「見てみろよ!」
翔ちゃんからリモコンを奪い取って、コマ送りで戻した。
「これ!」
「は?」
「なんなんだよ!この顔!」
「目ぇ瞑ってるだけじゃん。何かいけないの?」
「はぁぁぁ!?」
一時停止した画面には、斎藤くんに抱かれてうっとりと目を閉じる和也が映っていた。