第26章 特別短編 かしましボーイズ
でっかい鍋にいっぱいのラーメンが出来上がった。
「…見てるだけで胃もたれしそう…」
「ね…」
和也と呆然としながらお鍋見てたら、後の3人は喜び勇んで鍋に群がった。
「いやあ…寒いからやっぱあったかいものが恋しくなるよね~!」
「このラーメンさ、関東じゃなかなか売ってないんだよ」
「まじで」
「寿がきやっていうの。そこのインスタントラーメン」
そうなんだ…道理でみたことない袋麺だと思った。
「名古屋の親戚が送ってくれたんだよ…5個あったからちょうどいいと思って、実家から持って帰ってきた」
潤が嬉しそうに鍋をかきまわしながら言う。
「へえ。どれどれ?」
翔ちゃんと相葉ちゃんが丼によそって、スープの味見。
俺たちもちょびっとだけお椀に取って食べてみた。
「おお。こゆい」
「濃厚」
3人はすごい勢いでラーメンを食った。
俺と和也はボソボソとそれを見ながら食べたんだけど、やっぱりいっぱいは食べらんなかった。
「おい。もっと食えよ」
「やだあ!ちょっと!勝手に入れんなよ!」
相変わらずこの総武線コンビは、コントしてくれるよ…
汗だくになって食べ終わると、暫く皆でリビングで伸びた。