第25章 特別短編 たぶん夢
「ほら…ちゃんと言って?俺のこと好き…?」
「うん…潤、好き…」
ソファの上とは違って、何故かこっちは甘々モードになってる…
「お薬のせいでそんなこと言ってんのかな?翔くん…」
「違う…違うもん…」
ああ…くっそ…参加したい…
女子モードの翔ちゃんなんて、俺は滅多にお目にかかれないんだ…
なんか翔ちゃんの中では、女子みたいな気分になる時といつもどおりの帝王モードの時があって、それは自分じゃコントロールできないみたくて…
俺とか潤とえっちするときは、帝王モードのことのほうが多い。
…そうか、薬飲ませたら女子モードになるんだ。今度やっぱり飲ませよう←やっぱり反省できない
「好きじゃなきゃ…こんなことしないもん…」
なに処女みたいなこと言ってんだ…
でも、翔ちゃんの口からそんなこと言われるのって、新鮮でしょうがない。
事実、潤はちょっとぐっときている。
うるうるの瞳で見上げる翔ちゃんを愛おしそうに眺めて、ゆっくりと唇を重ねた。
「潤…もっと…」
翔ちゃんは縛られたままだから、身動きが取れない。
「ん…翔くん…」
潤の口から真っ赤な舌が出てきて、翔ちゃんの唇をべろりと舐めた。
…ちきしょー!参加させろおおお…!