第25章 特別短編 たぶん夢
ふと付いていない80インチのテレビを見た。
うわぁ…やらしい…
二組の絡み合う人たちが画面に反射して映ってる。
外はうららかに晴れていて、陽の光がレースカーテン越しに淡く差し込んでる。
リビングの照明はつけていなくても十分明るい。
テレビの正面にソファがあるんだけど、さっきその前に置いてあるラグの上のガラステーブルは、おーちゃんが撤去した。
翔ちゃんと潤はそのラグの上で絡み合ってる。
ラグの奥にあるソファでおーちゃんと和が絡み合ってる。
なんか…AVみたいだな…これ…
なんて思ってたら、AVみたいなセリフが聞こえてきた。
「さ…わってください…お願い…智…」
遂に和のやつ、負けたな。
「どこを?ちゃんと言って」
おーちゃんの声はおもしろがってるとかじゃなくって…
なんか何の感情も見えない。
小さいけど低くて抑えた声だ。
…多分我慢してんだろうけど…
「も…ぅ…お願い…だから…ぁ…」
顔まで真っ赤にして、和はソファの上で足をもぞもぞさせてる。
うわぁ…股間が凄いことになってる…
あれは絶対しんどい…
おーちゃんは、黙って和の足首のロープを解いた。
「ほら…ちゃんと言えって。どこを触って欲しいんだ?」
「智ぃ…」
「相葉ちゃんにやったように俺にもお願いしてみろよ」
うわ…嫉妬丸出し…