第6章 蝶
「ふ…ぁ…さ、と…」
「ごめん…止まんない…」
和也の薄い唇を、甘咬みするとそのまま顎をたどって首筋を舐めた。
「んんっ…やだっ…やめ…」
俺を押し返そうとした手を翔ちゃんが柔らかく取った。
「ニノ…おとなしくして?智くんが本気になってるんだよ?」
「やだぁっ…翔さんバカっ…」
そんなこと言ってる和也の乳首に唇をつけた。
「あっ…やめてっ…」
びくっと身体が跳ねた。
同時に俺のお腹に、アレが当たった。
和也の…アレ。
硬くなってる…
「熱い…これ…」
きゅっと握った。
「いやっ…智のバカっ…」
和也の顔をみたら、本気で泣いてた。
「ごめん…」
そのままどうしていいかわからなくなった。
このまま抱きたい。
でもここじゃ和也が嫌がるし…
っていうか、なんで見られなきゃいけないんだ。
なんでこいつらに証明しなきゃいけないんだ。
なんかムカムカしてきた。
和也を泣かせてまでやることか!?
相葉ちゃんと翔ちゃんはすっかり油断してる。
俺は和也を抱え上げた。
そのままダッシュで相葉ちゃんの部屋を抜けだした。
「さっ…智!?」
鍵のかかるアトリエまで一直線に逃げた。