第25章 特別短編 たぶん夢
「わー…凄い…」
「潤っ…てめえっ…覚えてろよ!?」
翔ちゃんのあまりの剣幕に、びくっとした潤の襟首をおーちゃんが掴んだ。
「オイ、潤…」
「な、なに?リーダー…」
「こんなチャンス滅多にねえぞ?」
「…え?」
「翔くんを、好きにできるチャンス…おまえにあんの?」
「リーダー…」
わっるい顔してんなぁ…
「いつもおまえ、翔くんに好きにされてんだろ?」
「う、うん…」
「8月のだって、無理矢理だったよなぁ…?」
「うん…」
「たまには見たくない?」
「え?」
「おまえが腰振って、翔くんがひーひー言ってるの…さ…」
ごきゅっと潤が生唾を飲み込んだ。
「ちょっ…何言ってんだよ!こいつは無理やりされんのが好きなの!」
「はあ?いつそんなこと言ったんだよ!?」
「そうだろうが!いつも嫌だって言いながら、めちゃくちゃ感じてるじゃねえか!」
「…わかった…翔くん、俺のことそんな風に思ってたんだね…よーくわかった…」
あーあ…馬鹿だねえ…翔ちゃんったら…
こんなこと言ったら、潤が意固地になるの目に見えてるのに…
「やってやるよ…」
「はあ!?ふざけんなよ!潤っ」
「ふざけてるのはどっちだよ。俺もう怒ったから」