第25章 特別短編 たぶん夢
コトの発端は和だった。
あれから二ヶ月以上も経っているのに、今日は虫の居所が悪い和のやつがチクチク朝からおーちゃんに嫌味攻撃してたんだ…
もう過ぎたことだし、俺たちだってロケ先でよろしくやってたんだから、てっきり不問にしたと思ってたのに。
何を今更言ってるんだと思っていたら、遂におーちゃんが逆ギレをかましたってわけ…
気持ちよく昼寝してたのに、起きたらこれだよ…
俺、完全に巻き込み事故だよぉ…
「もがぁ…(´;ω;`)」
もう夢だって言ってくれよ誰か…
今すっごい忙しいから、休み貴重なのにぃ…
ネルシャツの袖を捲り上げて、おーちゃんは更に腕まくりした。
「さ…かず。相葉ちゃんに見せてあげような?」
「なにをよぅ…もういいでしょ?ここまでしたんだから…」
「だめ」
おーちゃんはなぜかそのまま部屋を出ていった。
外でわーきゃー聞こえたと思ったら、ドスドスって歩く音が聞こえて、リビングにまた戻ってきた。
「な、なんだよお…」
「休みくらい寝かせてよぉ…」
寝ぼけてる翔ちゃんと潤を連れてきた。
まだ二人はパジャマを着てる。
「いいから!来いよ!」
二人は俺たちの惨状を見るとぎょっとした。