第24章 特別短編 俺たちのしあわせ
そっと智くんの後ろに膝立ちになると、怯えた顔で俺を見上げた。
「な…なに!?」
「んー?気持ちいいコト。しよ…?」
「や、やだって!やな予感しかしないっ…」
暴れる智くんを抱きしめて、身体をゆっくりと前に倒した。
三人の顔が至近距離までくると、潤の上に智くんの身体を預けた。
「潤…智くんのこと抱っこしてろよ」
「え…」
「やだあっ…離してっ…」
潤の腕を取って、強引に智くんの身体に巻きつけた。
「え…?翔くん?」
「いいから。捕まえてろよ?」
「やだああっ…離してっ…」
じーっと潤の顔を見てたら、諦めたのか智くんの身体をぎゅっと抱きしめた。
「大人しくしてて…?こうなったら翔くん引かないから…」
「やっ…ちょっ…潤、離してっ…」
潤の中に己を突っ込んだまま暴れてる。
って、まだ萎えてないってことは…
期待してるってことだよな?
素早くベッドの上に転がってたローションの容器を手に取ると、中身を出して自分に塗りつけた。
その間に潤の足が智くんの身体に絡まって、そして…
潤の腰が動き出した
「あっ…潤っ…だっ…だめっ…」
「リーダー…動いて…?ね…」
甘い甘い潤の声に、為す術もなく智くんが引きずり込まれていったのがわかった。