第23章 特別短編 お菓子くれなきゃいたずらするぞっ!
俺はといえば、Tシャツにスエットといういつものくつろぎスタイルで、仮装も用意してない。
ハロウィンパーティやるなんて聞いてないんだけど…
ちょっと拗ねた気分になりながら、わちゃわちゃしてる3人を眺めてた。
「あれ…?相葉ちゃんは?」
相葉ちゃんだけ居ない。
俺はリビングを出て部屋に行ってみた。
「まーさき…?」
部屋のドアを開けて覗き込むと、キングサイズのベッドの上に花魁が居た。
「わあっ…」
「リーダー…」
「ど、どうしたの…これ…」
「なんか上手に着れない…」
半べそになりながら、花魁の着物を肌蹴させている。
「ああ…こういうのは、和也か翔ちゃんじゃないと…」
「皆、自分の服に夢中で誰も手伝ってくれないんだもん!」
いや…俺なんか仮装するって聞いてないから、なんにも用意してないんだけど?
なんでこんな凝ったの用意してんだよ…もう…
なんとか二人で無い知恵を合わせて、花魁の衣装を着けてみた。
家の中で高下駄なんて捌けないからあれだけど、相葉ちゃんは足が長いから、やっぱりすっごく綺麗な花魁になった。
「こうやったほうが色っぽくない?」
「あ。えろい」
「じゃあ、裾をもっとこう広げて…」
「あん、えっち」