第23章 特別短編 お菓子くれなきゃいたずらするぞっ!
優美な下がり藤の柄の上品な青紫の着物に、襦袢は赤。
もうこれだけでエロい。
大きい俎板(まないた)帯を前に取り付ける。
これは付けるだけだから楽だった。
ヅラもあったけど、重そうだからやめといた。
最後に錦絵みたいな打ち掛けを羽織ったら完成。
襟元を大きく開いて、肩を出した。
そんでベッドに座らせて、裾を大きく開いて赤い襦袢をチラ見せ。
「うわあ…エロい…これはエロい」
相葉ちゃんの浅黒くて健康的な足までちらりと見えて艶めかしい。
「これやっぱ重い…」
「だろうね…帯だけでも結構な重さだったよ?」
相葉ちゃんに手を差し出すと、ぎゅっと手を握ってベッドから立ちあがった。
「花魁道中やる?」
「ええ~?高下駄も履いてないのに…」
「いいじゃん、このまんまリビングまで歩いていこ?」
「恥ずかしいよお…」
しずしずとリビングまで歩いて、ドアを開けると、まだ3人はわちゃわちゃしてた。
「わ!相葉さん!」
「雅紀!」
「花魁だあ!」
入って行くと、ぴたっとわちゃわちゃが止まって注目が集まる。
「綺麗だろ~?」
「ヅラ被んなかったの?」
「だって重いんだもん」
「勿体無いな…」
翔ちゃんが顎に手を当てながら、にやにやしてる。