• テキストサイズ

天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第23章 特別短編 お菓子くれなきゃいたずらするぞっ!


頭にうさぎの被りものを被って顎で留めてある。
青いロングジャケットにベストを着込んでる。
腰には懐中時計を着けて、チェックのパンツは少し腰の部分が膨らんでてうさぎっぽさを演出しているようだ。
ポケットからは革手袋と扇子が覗いてる。

翔ちゃんらしいこだわりよう…

「わお…皆でアリスしてるの?」
「えっ…違うよ…俺とニノはたまたま被ったの、ね?」
「うん…びっくりしたね?」

アリスとうさぎは見つめ合ってる。
結構凝ったつくりだから、絵本から飛び出してきたみたいな世界になってる。

「あっ…それよりもさあ!聞いてよ!」

翔ちゃんが和也の肩を持った瞬間、またリビングのドアが開いた。

「待てー!翔くんっ!」
「わああっ…潤っ…くんなっ…」

長くて黒いマントに身を包んで、潤はリビングに飛び込んできた。
口元には、ドラキュラの牙。
ああ…吸血鬼さんになったのね…
マント内側は赤くて、襟は高い。
その中にある潤の顔は青白くて、オールバックにしてる。
白いシャツにベルベッドのワインレッドのベスト。
白い蝶ネクタイを結んで、ドラキュラ伯爵になりきってる。

「血、吸わせろーっ!」
「やだあっ…潤、本気なんだもんっ!」
「ほらほら~お、かわいいアリスでもいいなあ…」

潤、ノリノリ…

/ 779ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp