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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第21章 特別編 にじいろゆめいろ


ここは…俺と和也の初めての場所。
そういや、あんときはミッツさんと二丁目のオカマに色々教えてもらったなぁ…
凄くぎこちない初めてだったけど、今までで一番…

一番、泣けた。

あんなに一つになれたことが嬉しいことはなかった。
和也が初めてだった。

そっと和也に手を伸ばすと、指を絡めて手を握ってくれる。
そのまま二人でふふっと微笑んで、俺達は身体を寄せた。

「ずっと一緒にいるね…」
「それ、ハワイでも言ってた。あん時の智の顔…」
「うるせぇ」
「でも…俺もね、泣きそうだった」
「皆、そうだったんだろ?後でホテル帰った時言われたわ」
「俺は、あなたの涙に泣きそうになった」
「え?」
「あんな顔クシャクシャで髪もボサボサでさ…ピンマイク首に貼り付いてるし…むちゃくちゃなビジュアルだったけど…」

酷い言われようだ…

「それでも智の涙は、綺麗だった」

きゅっと握った手に力が入った。

「抱きしめたかった…あん時はできなかったけど…」
「和也は…いつから俺のこと…」
「智は?」
「俺は…夢…見た時」
「え?」
「俺が、和也で…俺と暮らしてんの」
「え?どういうこと?」

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