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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第20章 特別編 シラユキヒメ


次の日は、全員オフ。


でも誰も遊びに出かけない。


なんでかって?


「マネージャーに来てもらう…?」


「でも…うつしたら悪いし…」


「そんなこと言ってる場合じゃなくね?」


「そうだよ…全員だよ?」


「…ほんとごめんなさい…」


全員リビングで冷えピタを貼って伸びている。


潤の風邪を見事に貰ってしまったようだ。


俺も滅多にひかないのに、しっかり風邪を引いている…


翔ちゃんが毛布を身体に巻きつけたまま、よろよろと立ちあがった。


「とりあえず、車温めてくる」


「や、俺がいくよ…」


相葉ちゃんが立ち上がろうとするけど、よろけてコケた。


「雅紀、熱高いんだから寝てろ」


そういう翔ちゃんもよろよろしてる。


「ごめん翔くん…俺が行くよ…」


「潤は頭痛くなるからだめ!」


「ええー…」


「翔さん…俺が…」


「ニノ一番熱が高いからダメ!」


「ごめん、翔ちゃん…」


「智くんは免許ないからダメ!」


「タクシーにしようよお…」


「智くんはすぐ他力本願するんだから…」


そう言いながら毛布を引きずって出て行った。


「あの人意地でも運転する気だ…」


「俺、まだ死にたくないよお…」
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