第20章 特別編 シラユキヒメ
結局、皆で翔ちゃんを止めに行って、タクシーで病院に行った。
全員点滴の刑を受けて帰ってきたらお昼も過ぎていた。
「あーもー…休み潰れたよ…」
またみんなでリビングで伸びる。
お昼ごはんは近所の蕎麦屋から、鍋焼きうどんを頼んだ。
皆で食べて、またリビングで伸びた。
テレビの正面においてあるテーブルをどかして、床暖入れてラグの上に皆で寝転がった。
潤と翔ちゃんの部屋から、羽毛布団と毛布を持ってきて、皆で被った。
「とりあえずさ、寝よう…」
「おん…だな」
「ごめんねぇ…皆…」
「汗かけば治るって!」
「…んふ…」
皆、俺の顔を見た。
「何笑ってんのよ?」
「なんでもない…」
そのまま和也の手を探して、ぎゅっと手を繋いだ。
隣に寝てる翔ちゃんの手も探してぎゅっと繋いだ。
多分、皆で手を繋いだはず。
「じゃあ、おやすみ…」
床暖がぽかぽか身体を温めてくれる。
皆、風邪引いてるのに、なんだか俺、しあわせだった。
なんでだろうね…
おっかしいなぁ…
そのままとろとろと眠りに落ちていった。
ずっと、このままで…
【END】