第20章 特別編 シラユキヒメ
俺と翔ちゃんとリーダーは3人でなんとなく風呂に集まった。
無言で風呂を洗っている。
「ねえ…なんであんなに怒ったの?」
「ん?怒ってねえよ…」
翔ちゃんが浴槽を洗いながら答えた。
「え?」
「なんか、やらしかったから…」
「えっ…リーダーは?」
「俺も…なんかやらしかったから、混ざりたかっただけ…」
「うっそぉ…プレイなの?」
「むふふ…」
その後、3人で潤と和を風呂に入れて、隅々まで洗った。
俺は一足先に上がって、潤の部屋を綺麗に整えたら、翔ちゃんが潤を抱えてきた。
「潤ねちゃったよ…」
そう言ってそっとベッドに寝かせた。
その姿はまるで白雪姫みたいだった。
「綺麗な顔してんなー…」
「ほんとだよ…コイツ…」
「白雪姫って、キスしたら起きるんだっけ?」
「だめだよコイツ…寝起きわりーもん」
「言えてる…」
「キスして、毒リンゴが出てきても寝たまんまだったりして…」
「違うね…」
「え?」
「毒リンゴが出てきて、目がさめるんだけど間違えて王子様ぶっ飛ばしちゃうよ」
「ぶっ…」
翔ちゃんは暫く笑って蹲ったまま起き上がれなくなった。
「…ありえる…」