第20章 特別編 シラユキヒメ
「ばか…かわいいな…」
さっきとは打って変わって、凄くやさしい。
潤の頬を愛おしそうに撫でている。
リーダーは和をぎゅうっと抱きしめてる。
俺も潤を後ろからぎゅうっと抱きしめた。
「ん…まーくん…」
「潤…めっちゃ気持ちよかったよ…」
前からも後ろからも責め立てられた潤は、ぐったりと翔ちゃんに凭れて、息を吐いている。
白い頬を赤く染めて、赤い唇を艶やかに輝かせている。
ごくり…とつばを飲み込んだ。
「潤…」
和が手を伸ばして潤の手を握った。
「ごめんね…?」
「ううん…」
和はリーダーに抱きしめられながら、目を潤ませている。
その白い頬も、うっすらと赤く染まって唇は艶めいている。
思わず潤の身体をぐいっと持ち上げて、和に近づけた。
「雅紀…?」
「キスしてよ」
「え…?」
「和と潤でキスしてよ」
潤はもうよく考えることができないみたいで、言われるがまま和の頬を手で包んだ。
「あ…潤くん…」
和也が目を閉じて、ふんわりと潤がキスをした。
酷く淫靡な光景に、興奮した。
「ほら…潤…」
翔ちゃんが潤を抱えた。
「風呂入れてやるから、待ってろよ」
ちゅっとキスして、翔ちゃんは裸のまま部屋を出て行った。
「和也も風呂入れてやるから、少し寝てろよ…」
そう言ってリーダーは和を抱っこして潤の横に寝かせた。