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天は藍よりも青く【気象系BL小説】

第19章 天は藍よりも青く


そのまま窓辺の机に乗っかって、レースカーテンを開けた。


庭を眺めて、皆の姿をスケッチし始めた。


相葉ちゃん…こんな寒いのに汗かいてるよ…


元気だなあ…


庭中跳ねまわって、植源さんになんか教えて貰ってる。



潤、寒いのか?


ずっと足踏みしてる。


大角さんと屋根を見上げて、なんか指差してる。


あ、ベランダ作るって言ってたか?


おい…


ここ、俺んち…



翔ちゃんは、潤の後ろで風よけになってる。


きっと、身体が冷えると頭痛でちゃうから、かばってるんだろう。


さりげなく守りながら、潤の話を聞いている。



ふふ…


皆、いい顔してるなあ…



あれ?


和也が居ない。


どこ行ったんだ…?



「智」


振り返ると、和也が立っていた。


「やっぱり、居た」


にこっと笑うとアトリエに入ってきた。


手にはハーブティーのポットを持っていた。


「休憩しようと思ったら、居ないから探しちゃったよ…」


そう言ってポットからマグカップにハーブティーを入れて渡してくれた。


「…ありがとう」


こくっと飲むと、すっきりとしたいい香り。


カモミール…


そう言えば、ちょっと鼻の通りが良くなった。


一年間、和也が辛抱強く飲ませてくれたからかな…



「一年…」


「ん?」


「いや…俺達が一緒に暮らすようになって、もうすぐ一年だな…」

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